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＜坂東市長コラム＞
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こんにちは 坂東市長の吉原です。
嘉永6年(1853年)ペリー提督率いる黒船が浦賀沖に来航した際、江戸幕府に開国を迫る折衝の場に居合わせた中山元成(猿島郡辺田村出身)は、さしま茶を輸出することを思いつきました。
さしま茶に自信を持っていた元成は、米国総領事ハリスを訪ね、秘書にさしま茶を紹介するなど猛烈な売り込みを開始。
安政6年(1859年)ついにさしま茶は、世界に輸出された日本茶第1号の栄誉を勝ち取ったのです。
第19回全国手もみ製茶技術競技大会が静岡市で開催され、さしま茶手もみ保存会が最優秀賞に輝きました。
手もみ製茶には、体力と根気、繊細な技術が必要なのはもちろん、物理的な条件が揃ってはじめて最高のものができるとのこと。
仕上がった茶葉は針のように細くよれ、まさに芸術品です。
このたびの受賞は、惜しみない研究と鍛錬の積み重ねが結果に表れたものと思います。本当におめでとうございます。
「さしま茶を知らない人が多い。それがずっと悔しくて…。」
会長の根本さんは淡々と語りましたが、その表情からは「優勝することでさしま茶の知名度を上げるんだ」という静かな闘志を垣間見ることができました。
さしま茶を世界中に広めようとした元成の精神は、現代の若き茶匠たちに間違いなく引き継がれているようです。
伝統技術を受け継ぐ皆さんは郷土の誇りです。これからも輸出第１号のお茶に自信をもって、さらに精進されることを大いに期待しています。
※14都府県から26チーム参加(さしま茶手もみ保存会から2チーム参加)
■最優秀賞(Ａチーム)根本宏紀さん、飯田耕平さん、木村万博さん
■第12位(Ｂチーム)野口公輝さん、野村和徳さん、野仲孝明さん
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坂東市役所
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